英語を書くときの問題点 2012年1月9日 2019年2月1日 大学受験問題や、各種試験の出題で、最近増えつつある傾向の問題があります。自由英作文です。一枚の絵が与えられて、それを英語で説明しなさい。肯定、否定で立場の分かれる問題についてどちらかの側から作文せよ。こうした形の問題です。今回は後者のタイプについて述べたいと思います。いわゆるオーソドックスな英語の勉強をしてきていると、問題を見たときに戸惑ってしまうこともあるでしょう。おすすめなのは、おおざっぱな日… 続きを読む
綾辻行人と有栖川有栖の「ミステリ・ジョッキー」 2012年1月8日 2019年2月1日 講談社の季刊雑誌「メフィスト」の連載です。最終回の2011年Vol.2では、「ミステリ・ルール」でした。この連載のすごいところは、現在ミステリ・シーンの先端を走っている二人の作家が、具体的な作品をとりあげて、参考にすべき点を語っているところですが、その作品も採録して読めるようにしてある、ということ。ふつう、ある作品について論じている座談会などはよく見かけます。でも、実際にその作品がすぐ手に入る状態… 続きを読む
鹿男あをによし サウンド・トラック 2012年1月6日 2019年2月1日 2008年はじめに放送されたテレビドラマ「鹿男あをによし。」今をときめく玉木宏さん、綾瀬はるかさん、多部未華子さんといった豪華キャスト。原作は「プリンセス・トヨトミ」の万城目学さん。この音楽がたまらない。このところ、ほとんど毎日、聞いています。わたし自身は、あまり音楽心、というものがありません。今までの人生で、レコード、CDといったものを購入したことはほとんどなかったのです。ところが、この鹿男だけ… 続きを読む
「北の夕鶴2/3の殺人」島田荘司全集Ⅲ 2012年1月5日 2019年2月1日 ミックスというのは、時として、予想のつかない大きな実を結ぶことがあるようです。江戸川乱歩賞に応募、でも残念ながら受賞を逃した「占星術殺人事件」が異例ともいうべき扱いで出版され、これがデビューとなった島田荘司さん。デビュー作品で登場したのが、ホームズをずっと極端にした形の天才型私立探偵、御手洗潔。ところが、当時、江戸川乱歩賞は評価しても、ヴァン・ダインやエラリー・クィーン的な本格推理は子供っぽいとし… 続きを読む
2012年、あけましておめでとうございます! 2012年1月3日 2019年1月20日 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。昨年はあわただしい1年でした。年末11月に新栄町の双栄ビルから、現在の泉3丁目に移転をしました。その準備と、後始末に追われて、腰痛にもなりましたし、肋骨が痛くなってしまったりもしました。今度の場所はわかりやすいところです。小川の交差点から徒歩で2分ほど北へ向かうとローソン泉3丁目店があります。入り口に向かって右方向、つまり北の方向に向… 続きを読む
澁澤龍彦集成I (澁澤龍彦) 2012年1月2日 2019年2月1日 「黒魔術の手帳」「毒薬の手帳」「秘密結社の手帳」といういわば西洋史のダークサイドというべき部分について、当時一般向きのものとしては限られた情報を提供してくれたのが澁澤龍彦氏の著作でした。「夢野久作全集」の月報に中井英夫氏が書いているのですが、本来なら、日の光の当たらないところにいるべき著作が、いまはいくばくかのお金と共にレジに差し出せば、簡単に手に入ってしまう。こんなことがあり得ていいのだろうか。… 続きを読む
天才はうらやましいか 2011年12月31日 2019年2月1日 本当に天才としか呼べない人たちがいます。わたしが高校で教えていたころ、Aくんがいました。かれは、英語の授業中に、物理の本を広げていました。普通だったら注意するのですが、彼の場合には特殊事情がありました。この時もそうです。訳読の作業が一段落したとき、突然、手を上げて、「先生、質問があります」といいます。それからおもむろに机の上に重ねられていた物理の本をどけ、ノートを持ち上げると、その下にあった英語の… 続きを読む
笠井奈津子「甘いものは脳に悪い」(幻冬舎新書) 2011年12月26日 2019年2月1日 「やせるためには野菜を食べよう!」という考えは神話!今までに思っていた、食の常識が塗り替えられます。洋食よりも和食がいい!これは、折にふれ、料理番組や、健康番組で言われていることです。いわく、栄養のバランスが取れている。いわく、肉よりも魚の方がからだに良い。いわく、・・・笠井さんのこの本には、今までに知らなかった、まったく新しい知識が載っているわけではありません。ただ、なぜいけないのか、がわかりや… 続きを読む
「ギラギラ☆落語ボーイ」三遊亭白鳥 2011年12月25日 2019年2月1日 落語小説。と書いても何のことやらわからないかもしれません。いうなれば、落語版「巨人の星」パロディー、といえば通じる人には通じるかもしれません。二つ目になったばかりのピョン太という落語家。受けない。仕事がない。金がない。三拍子そろって、それでも、おれはプロの落語家だ、というプライドはある。うまくなくても、自信とプライドはあるから、結構な大ネタを寄席でやる。あげくに、自己満足の落語をやってんじゃない!… 続きを読む
「つながる読書術」からのネットワーク 2011年12月24日 2019年2月1日 教員だった頃、「月曜会」という英語の会を作りました。はじめは名古屋南高校の数人の教員が集まって、タイムの記事を読んだり、英検の問題を解いたり、ディスカッションしたりの勉強会でした。アルク(English Journalの出版元)の会員用機関誌に取り上げられたり、2-3の雑誌に載せていただいたりして、徐々に知名度も上がりました。レギュラーで参加してくださる方も少しずつ増えました。教員をやめて、自営業… 続きを読む