解説マニア

文庫の解説を読んでいると、「まず解説を読む習慣のある人たちは、ここから先はネタバレになるから読まないように」とか「解説を読んでから、購入するかどうか決める方には、悪いことは言いません、すぐにお金を出してレジに並ぶことをお勧めします」といった表現にお目にかかります。これは、文庫の解説を読むことが趣味になっている人たちが案外多くいることを示しています。実は、わたしもそうした読み手のひとりです。シャーロ…

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まだらの紐

シャーロック・ホームズの活躍する話の中でも、一般の人たちの間では、1,2を争う傑作として名高いのがこの「まだらの紐」。ある日の朝早く、ホームズのもとをたずねてきた若い娘。彼女は、父、姉と同じ家に住んでいるが、父親というのはかなり変わった人物で、以前は未開の国にいて、医者として活躍していた。のちに彼女たちの母と結婚、イギリスに住むようになった。ところが、母が亡くなると、獰猛な獣を飼うようになり、また…

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英検1級2次試験を受けられる方へ

英検2次試験が近づいています。それぞれに準備されていらっしゃることと思います。今回は1級2次についてふれておきます。ご存じのとおり、1級2次試験では、入室して、少しお話をした後、5つのタイトルを書いたカードが与えられます。このタイトルを受け取ってから1分間で話すトピックを決め、2分間でスピーチをしたあと、質疑応答を受けるという流れになります。審査員はネイティブと日本人が一人ずつ、このほかにタイム・…

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英検2次試験に挑戦される方へ

今からでも遅くありません。ぜひ、過去問に目を通してください。過去問題をご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、似たようなパターンが多く出題されます。準2級の問題に、こういうタイプの問題があります。絵に描かれている5人(ないしは6人)の人物が何をやっているか説明するもの。女の人が電話で話している。男の人がカーテンを開けている。こんな感じです。1-2年分の問題をながめてみると、同じような問題(電…

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ホームズ、復活!

送られてくる通信販売のカタログでも、ほぼ確実に載っているジェレミー・ブレッドの「名探偵ホームズの冒険」のテレビ・シリーズのDVDボックス。この中でも好きな話が「空家の冒険」です。さきごろ、この作品のDVDを見直して、こまかな部分の記憶がよみがえりました。これは、原作ではThe Return of Sherlock Holmes (シャーロック・ホームズの生還)の最初の話です。作者コナン・ドイルが、…

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本棚探偵の生還

前回、ふれておいた「本棚探偵」のシリーズです。「帰還」か「生還」か、どちらになるか?ということだったのですが、これは、創元推理文庫版の邦訳である「生還」を選んでもらえたようです。(実は、新潮文庫版では「帰還」で、「生還」か「帰還」のどちらを本来の訳とするかは、その人が最初にどちらの文庫に遭遇したかによるところが多いようなのです)ところで、電車の中というのは、本を読むのに最適の場所です。通学電車の中…

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「冒険」「回想」とくれば・・・

「本棚探偵の冒険」「本棚探偵の回想」という本があります。イラストレーター、マンガ家であり、またこれらの本でもわかる、名だたる古本収集家の喜国雅彦さんの著作です。それでは、最近出版された本棚探偵の三作目のタイトルは・・?もちろん、帰還か生還であるはずです。そして、次回作のタイトルは、「最後のあいさつ」でなくてはなりません。え、どうして・・?シャーロック・ホームズをご存知ですか。イギリスの作家、コナン…

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アインシュタインは間違っていたのか?

最近、ある実験で、ニュートリノのほうが、わずかながら光の速さより速い、という結果が出て、世界中の物理学者がおおさわぎ、という記事がタイムに載りました。この記事の中で、気になった表現をいくつか拾っていきます。まず、a stock phrase。「お決まりの表現」のような言い方です。Physicists have a stock phrase they trot out whenever someon…

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消しゴム2丁拳銃?

ノートをとっていて、間違えたらどうしますか。消しゴムで消す、という方がたくさんいらっしゃると思います。ロケット学者の糸川英夫さんという方が、勉強の仕方の本を書かれています。この本に、「消しゴムは使うな!」という言葉が何度も出てきます。糸川博士によると、間違いというのは、自分の弱いところをはっきり示してくれている。これは天の声のようなもので、弱点を教えてくれているのである。それを消しゴムで消してしま…

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奇病連盟

「奇病連盟」は、作家北杜夫さんの作品です。子供の頃、当時とっていた朝日新聞に連載されていて、毎日楽しみにして読んでいました。山高武平(ぶへい)は準大手製薬会社のサラリーマン。朝起きるのが苦手なフクロウ型の彼は、午前4時にはばっちり目を覚ますヒバリ型の母親と同居して、なんとなく疲れてしまっている37歳の独身男。武平には、奇妙な病気があって、それは4歩ごとにぴょっこりとのびあがってしまうというもの。こ…

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