音読中心の英語学習(4)

初期のころから、声を出すことは苦痛ではありませんでした。中学のころ、英語の基本を身につけようと、ラジオの「基礎英語」という番組を聞き始めました。4月から始まり、1年間続くプログラムですが、始まって1か月以上にわたって、単語の読みばかりでした。つまらない、という人たちもかなりいたようですが、読みをやっている間、一生懸命、声を出していました。実は、基礎英語のあとに「英語会話」という番組がありました。あ…

続きを読む

音読中心の英語学習(3)

音読を英語学習の中心に据えることを続けていくことにより、次の効果が得られます。英語を読むことが苦痛でなくなること。当然のことだと思われるかもしれません。でも、実際に、例えば高校の教室で、みなさんは、英語を音読する機会がありますか。あるとしても、どの程度の方が、「大きな声で」「自信を持って」音読しているでしょうか。おそらく、ほんの一握りの方たちに過ぎないでしょう。英語の音読は、その重要性は多くの先生…

続きを読む

準1級の長文(5)

このレベルの文を解いていくうえで参考になるのは、英字新聞です。現在、駅売りなどで手に入れやすいものには、The Japan Times、The Japan News,そしてThe Student Times があります。The Japan News は、英語もわかりやすく、扱うニュースも日本の話題が多くて、親しみやすいかな、と思われます。実際に、毎日、テレビなどで接するニュースを、どのように英語で…

続きを読む

英検準1級の長文(4)

英検1級の英語というブログを先に公開しましたが、準1級でも同じようなことが言えます。In 2014, researchers at New York’s Columbia University interviewed 20 renters and homeowners in a low-income community in New York before and after help…

続きを読む

英検1級の英語(1)

英検1級に出てくるような、わかりにくい文章を選んでみました。これはタイム誌の2016年2月15日号にのった、書評で、「United States of Jihad」という本を扱ったものです。まず、この英文を見ていただきましょう。本の著者は、アメリカに対するテロ攻撃は、ないわけではないだろう。そして、もちろんその脅威もある。でも、そんなひどいことが起こる可能性は、極めて低い。こう結論付けます。Of …

続きを読む

英検準1級の長文(3)

二つ目の文法について。文法のおさらいが必要、というと、すぐに、市販されている分厚い文法書を持ち出される方が多いのですが、そうではありません。まず、本屋さんに出かけて、ごく薄い、高校2年生程度〔標準〕と書かれた英文法問題集を手に取ってみてください。価格は、400円―800円程度で、ご自分のレベルから見て、ちょうど同じか、少し優しめ。お買いになったら、近くの喫茶店でもいいし、ファミレスでもいいので、一…

続きを読む

英検準1級の長文(2)

それでは、それぞれの特徴に対処するためにどうすればよいのかについて書きます。第一の情報面については、さまざまな物事に関心を持つようにすることが大切です。英語の勉強を一生懸命やっていらっしゃる方の中には、世の中の動きにあまり関心がない、という方がいらっしゃいます。たとえば、最近では、アメリカ大統領選挙の行方であるとか、(トランプさん、どうなるの?)というようなこと。あるいは、先だって、マスコミでは大…

続きを読む

英検準1級の長文(1)

英検準1級以上の問題の英文には、明らかな特徴があります。それは、おそらく読者にとって、新しい情報であること。品詞と構文の関係が、きっちりととらえることができないと、誤解してしまうものであること。そして、読みながら、頭の中で英文を具体的にとらえることができなければならないこと。第一については、大学受験でも、一部の学校が出題するような、専門性の高い文章、たとえば、医学部で、患者の病状などや、治療法、あ…

続きを読む

英検準1級合格への道(5)

長文のイメージ化に入る前にもう一つ触れておきたいことがあります。準1級にも英作文はあるのですが、現在のところ、すごく断片的な感じがします。たとえば、「日本のことについてのテレビ番組を見た」のだが、「多くの人がリタイアしたら田舎に住みたいと言っている、なぜか」とか、「否かと町とではどちらが子育てに向いているか」などで、あまり系統だった文章を書く必要がない。面接試験でも、同じことが言えます。四つのシー…

続きを読む

英検準1級合格への道(3)

このシリーズの(1)で、小学6年生の生徒さんが1次合格された、というお話をしました。この生徒さんは、毎回、中経出版というところが出している、「CD付ディズニーの英語コレクション」というシリーズの第1巻、「くまのプーさんを英語で読む」という教材を使っていました。通常、このシリーズでは、アニメーション映画一本分のストーリィがナレーションを中心とした形でまとめられているようですが、「プーさん」だけは、6…

続きを読む